【重度の貧血】「まずは点滴をしましょう」その一言に救われた日

健康診断でヘモグロビン5.8。

重度の貧血と分かり、

私は不安を抱えながら貧血外来を受診しました。

健康診断でヘモグロビン5.8って

「これ、どのくらいヤバいんだろう。」

検索すればするほど、不安になる毎日でした。

内科。

婦人科。

血液内科。

私は、どこへ行けばいいのかも分からなかった。

貧血になったらどこへ行けばいい?

調べてみると

「内科でも婦人科でも大丈夫」と書いてある。

でも、なんとなく違う気がする。

かかりつけの内科はいつも混んでいて、

風邪などの感染症患者さんも多い。

婦人科も、その頃の私にはピンとこなかった。

そんな時、親友のことを思い出した。

前に会った時、白血球の数値が低くて

血液内科を受診したと話していたっけ。

連絡してみると、病院を二つ教えてくれた。

どちらも血液内科。

そのうち一つには、「貧血外来」があり

「あ、私が行くならここかもしれない。」

そう思って予約をしました。

でも、病院へ向かう足取りは

軽くありませんでした。

紹介状を書かれて、大きな病院へ…。

そんな話になったらどうしよう。

入院って言われたら?

輸血だったら?

検索すればするほど、

悪い想像ばかり膨らんでいきました。

健康診断の結果を見た時より

この日の方が緊張していたかもしれません。

「今まで辛かったですね」

診察室で先生は私の数値を見ながら

話してくれました。

「少しずつヘモグロビンが下がっていくと、

体がその状態に慣れてしまうんです。

だから、ご本人は"こんなものかな"って

思って過ごしていることも多いですよ」

そして、

「今まで、きっと辛かったですよね」

そう言ってくれました。

その言葉に、少しだけ肩の力が抜けました。

「歳なのかな」

「みんなこんなものかな」

そう思っていた毎日を、

初めて誰かが「つらかったですね」と

言葉にしてくれた気がしたからです。

そして先生はこう言いました。

まずは点滴をしましょう

その瞬間、胸の中に張りつめていたものが、

一気にほどけ

心の中で「よかった…」とつぶやいていました。

点滴。

そんな治療があることを、私は知りませんでした。

頭の中では、

「入院」

「輸血」

そんな言葉ばかりが

大きくなっていたからです。

点滴なら、このクリニックで受けられる。

今まで通り家に帰れる。

日常を続けながら治療できる。

それが、何よりうれしかった。

思えば、私が怖かったのは貧血そのものより、

今の日常がなくなってしまうこと

だったのかもしれません。

点滴は全部で3回。

「これで少しずつ楽になりますよ」

そう言われて、

ようやく未来を考えられる気がしました。

帰り道、ふと思いました。

あんなに嫌だった健康診断。

10年ぶりの社会復帰で選んだパート。

もし、そのどちらかがなかったら。

私は今も「なんとなく不調」を

年齢のせいにして

過ごして続けていたかもしれません。

振り返ると

このことは「悪い出来事」ではなく

「気づくきっかけ」だったのかもしれません。

人生って、本当に不思議です。

前回のお話

健康診断で重度の貧血が発覚|ヘモグロビン5.8だった私の体験
" target="_blank" rel="noopener" title="">実際に初めて鉄剤点滴を受けた日のことは、こちらの記事に書いています。」