フェインジェクト点滴後、私の身体に少しずつ起きた変化

フェインジェクト点滴を受けながら、看護師さんが

こんなふうに声をかけてくれました。

「今日点滴をしても、体感としては

変わらない方が多いです。

でも2回目くらいから

『あれ?ちょっとラクかも』と

感じる方もいますよ。」

「3回終わる頃には、

ほとんどの方が変化を感じるようになりますからね。」

その言葉を聞いて、

「これで少しずつ良くなるんだ。」

そう思うと、気持ちはずいぶん楽になりました。

でも実際は、思っていたような変化では

ありませんでした。

思っていた回復とは少し違っていた

2回目から3回目の点滴の間だったと思います。

数日間、とにかくだるい。

眠い。

時間があれば横になりたい。

「これは点滴の影響なのかな。」

「それとも、たまたまだったのかな。」

今でも正直わかりません。

フェインジェクトとの関係があったのか、

それとも別の理由だったのか。

ただ、その数日間は、

本当によく眠ったことだけは覚えています。

体の中で何かが起きているような、

そんな不思議な感覚でした。

「そういえば、少し違うかも」

劇的な変化はありませんでした。

でも、ある日ふと思いました。

「あれ?そういえば最近、

コリコリしたもの食べてない。」

あれだけ夢中になっていたのに。

茹でたスナップエンドウ。

ブロッコリーの茎。

生の大根や人参。

冷蔵庫になければ、

わざわざスーパーへ買いに行くくらい、

「コリコリ」に取りつかれていた私。

それなのに、いつの間にか

食べたいと思わなくなっていました。

さらに、階段。

以前は少し上るだけで息が切れていたのに、

「あれ?」

「今日はそこまでゼーハーしていない。」

そんな日が少しずつ増えてきました。

暮らしは何も変わっていません。

いつものスーパー。

いつもの職場。

いつもの階段。

でも、その中で少しずつ、

私の身体は変わり始めていました。

一人じゃないんだ、と思えた

そんな頃、職場のパートさんと貧血の話になりました。

その人とは健康診断の前にも、

「私、もともと貧血だから

今回もきっと引っかかるんだよね。」

なんて話をしていた人でした。

その時の私は、

まさか自分が重度の貧血だなんて思ってもいません。

「そっかぁ~大変だね。」

なんて、どこか他人事のように話を聞いていました。

だから健康診断のあと、

「実は私も貧血で引っかかっちゃって。」

そう話した時は、お互いびっくり。

そこから自然と貧血トークが始まりました。

お互いのヘモグロビン数値。

鉄剤を飲んだ話。

病院に通っていた話。

階段で息が切れる話。

「私もそうだよ。」

そんな言葉を交わしながら、

一人で抱えていた不安が少し軽くなった気がしました。

病院では数値を診てもらえる。

でも日常では、

「わかるよ。」

と言ってもらえる安心もある。

あの頃の私には、そのどちらも必要だったんだと思います。

数字だけじゃ分からないこと

血液検査では、

ヘモグロビンも少しずつ回復してきました。

数字が良くなることは、もちろんうれしい。

でも、それ以上にうれしかったのは、

「今日は前より疲れなかった。」

「階段を上っても少しラクだった。」

「そういえば、コリコリしたものを

食べたいと思わなくなっていた。」

そんな、自分にしか分からない小さな変化でした。

身体は、急には変わらない。

でも、ちゃんと変わっていく。

あの頃の私は、

そんな身体の声を、

少しずつ受け取れるようになっていました。

初めての鉄剤点滴|思っていたよりずっと普通の一日だった
" target="_blank" rel="noopener" title="">初めての鉄剤点滴を受けた日の体験は、こちらの記事に書いています。

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