
子宮筋腫をより詳しく調べるために受けたMRI。
その結果を聞いたうえで、私は先生に、
「ひとまず経過観察したいです」
と伝えました。
すぐに手術を決めることはできなかったからです。
先生からは、3か月後にもう一度診察をして、
経過をみましょうと言われました。
次回の予約を取り、私は病院をあとにしました。

ほっとした。でも不安もあった
まず感じたのは、
ほっとした
という気持ちでした。
正直、先生に、
「その選択は考え直したほうがいいですよ」
と言われるのではないかと
思っていたんです。
それまで、子宮筋腫について
かなり検索してきて、
「手術をしないなら、もう来なくていいと言われた」
というような経験談を
目にすることもありました。
だから、先生によっても
違うんだろうなと思っていました。
そんな中で、
自分の「もう少し考えたい」という希望を、
ひとまず受け入れてもらえた。
それだけで、かなり安心しました。

3か月後、少しでも筋腫が小さくなっていたら
でも、家に帰って落ち着いてくると、
別の気持ちも出てきました。
これでいいのかな。
何かが解決したわけではありません。
筋腫がなくなったわけでも、
貧血の心配がなくなったわけでもない。
生理は定期的にやってきます。
ただ、3か月後に
もう一度診てもらうことになっただけです。
私はもともと、
何かを決めるときに
「最悪の事態」を考えるところがあります。
今回もそうでした。
このまま経過観察していて、
もし何か悪いことが起きたらどうしよう。
また貧血がひどくなったら?
大出血して、大変なことになったら?
今決めないことで、あとから困ることになったら?
そんなことを考えていました。
でも、一方では、
「3か月後に、少しでも筋腫が
小さくなっていたらいいな」
という気持ちもありました。
もちろん、自分の力で筋腫を小さくすることが
簡単ではないことは、わかっていました。
それでも、心のどこかで、
「絶対に無理というわけではないはず」
と思っていたんだと思います。
だから、何もしないで
3か月を過ごすつもりはありませんでした。
足もみをしたり、漢方を試してみたり。
食生活や生活習慣について考えたり。
その頃の私は、
とにかく「自分にできること」を探していました。
「私はどうしたい?」を何度も考えた
でも、今振り返ってみると、
この3か月で考えていたのは、
身体のことだけではありませんでした。
むしろ、自分の「こころ」と
向き合った時間でもあったと思います。
手術はいや。
子宮全摘なんてもってのほか。
ホルモン治療も、できればやりたくない。
でも、また貧血に逆戻りするのもいや。
じゃあ、どうする?
私はどうしたいの?
そんなことを、何度も自分に問いかけていました。
そして、あるときふと思いました。
最悪の事態を考える自分に気づいた
私って、今回に限らず、
いつもこんなふうに考えていない?
何かを選ぶとき、まず最悪の事態を想定する。
「こうなったら困るから、
今のうちにこうしておこう」
「あとで後悔しないように、
今のうちに頑張っておこう」
そんなふうに、
未来の自分が困らないように、
今の自分に頑張らせて、追い込む。
そうやってきたんじゃないかな、と。
自分に厳しいことは、
以前から自覚していました。
でも、今回のことでも、
やっぱり私は自分に厳しくしている。
そう気づいたとき、
少し考え方を変えてみてもいいのかもしれない、
と思うようになりました。
未来の私のために、今の私が頑張りすぎなくてもいい
未来のことなんて、どうなるかわかりません。
もちろん、未来の自分が困らないように
準備することも大切です。
でも、そのために
今の自分がずっと我慢したり、
つらいことに耐えたり、
頑張り続けたりしなくてもいいんじゃない?
そんなふうに、
自分に言ってあげてもいいんじゃない?
少しずつ、そう思えるようになっていきました。
自分で選ぶために必要な時間
そして、この3か月は、
これからの治療を決めるためにも
必要な時間だったんだと思います。
この先、ホルモン治療をするかもしれない。
もしかしたら、
手術を選ぶことになるかもしれない。
それでも、焦って決めるのではなく、
自分で調べて、
自分で考えて、
自分の気持ちを確かめる。
そのうえで、自分が納得できる選択をしたい。
経過観察を選んだ3か月は、
何もしていなかった時間ではありませんでした。
身体のことを考え、できることを試し、
そして、自分自身のこともたくさん考えた。
今までなら、
「未来の私が困らないように」と、
今の私に頑張らせていたかもしれない。
でも今回は、
「今の私も、もう少し大切にしてあげていいのかもしれない」
そんなことを考えるようになりました。
3か月後の診察で、筋腫はどうなっているのか。
そして、そのとき私は何を選ぶのか。
この時点では、まだ何も決まっていませんでした。

