「なんで?」いきなり「子宮全摘」と言われて、私が最初に思ったこと

「ここまで大きいと、

子宮を全摘される方が多いです。」

その言葉を聞いた時、

悲しいより先に、

「なんで?」

と思いました。

なんで、いきなり全摘なの?

ほかの方法はないの?

そもそも、

私はまだ何も知らない。

筋腫がどんな状態なのかも。

どんな治療法があるのかも。

これから何を選べるのかも。

それなのに、

目の前にはいきなり、

「子宮全摘」

という大きな言葉が置かれていました。

何が嫌なのか。

何が怖いのか。

自分がどうしたいのか。

その時の私は、

まだ何も分かりませんでした。

ただ、

「そんな簡単に、全摘とか言わないで!」

そう思っていました。

前回、婦人科を受診して突然「子宮全摘」と

転院の話になった日のことは

こちらに書いています。

なんで、いきなり全摘なの?

正直、

少し腹が立ちました。

筋腫がどんな状態なのか。

どんな治療法があるのか。

なぜ全摘という方法になるのか。

そんな話を十分にしないまま、

「ここまで大きいと、

子宮を全摘される方が多いです。」

そう言われたことに、

どうしても納得できなかったんです。

もちろん、

命を守るために必要で、

ほかに方法がない。

そんな状況なら、

話は違います。

でも、

具体的な治療法や解決策を相談する前に、

いきなり「子宮全摘」という言葉が出てくる。

それが私には、

とても大きな違和感でした。

妊娠の予定や希望がなければ、

なくなってもいい臓器ではない

というより、

そんな臓器なんて、

ひとつもないと思う。

「子どもを産む予定がないなら」

そんな理由だけで、

簡単に考えられるものではありません。

だから心の中では、

そんな簡単に、全摘とか言わないで。

そう叫んでいました。

「なんで?」ばかりを検索していた

子宮筋腫の治療についてスマホで検索する手元

病院を出てから、

時間がたつほど、

「なんで?」が増えていきました。

なんで全摘なの?

なんで全摘を選ぶ人が多いの?

なんで全摘以外の方法がないの?

なんで全摘以外はだめなの?

気づけば、

「子宮全摘」

という言葉を中心に、

何度も検索していました。

あの頃はまだ、

自分がどうしたいのかも、

よく分かっていなかったと思います。

ただ、

先生に言われたことを、

そのまま受け入れることができなかった。

「全摘」という言葉に、

納得できる理由

探していたのかもしれません。

怒りの奥にあったもの

一番大きかった感情は、

怒りでした。

でも私は、

怒りだけではないことも、

どこかで分かっていました。

「なんでこんなことになったんだろう。」

「そこまで子宮に負担をかけていたのかな。」

そんなことを考えると、

今度は自分の子宮に、

申し訳ない気持ちになりました。

もっと早く気づいてあげられたら。

もっと早く婦人科に行っていたら。

ずっと気になっていたのに、

見ないようにしていたこともあった。

だから、

「ごめんね」

そんな気持ちも出てきました。

今振り返ると、

あの怒りの奥には、

切なさや悲しさもあったんだと思います。

突然、

子宮をなくすかもしれない未来を見せられて。

その気持ちを、

どう受け止めればいいのか分からなかった。

だから怒りという形で、

一番最初に出てきたのかもしれません。

「筋腫だけ取る」じゃだめなの?

しばらく「全摘」について検索しているうちに、

少しずつ、

疑問が具体的になっていきました。

なんで子宮ごと取らなきゃいけないんだろう。

筋腫だけ取るじゃだめなの?

そこで思い出したのが、

姉のことでした。

姉は20代の頃、

子宮筋腫を開腹手術で摘出しています。

私も当時は20代前半。

自分のことではなかったので、

筋腫がどのくらいの大きさだったのか、

詳しいことは覚えていません。

でも、

気になって手術の日に病院へ行ったこと。

そして、

摘出した筋腫を見せてもらったことは、

なんとなく覚えていました。

けっこう大きかった気がする。

子宮筋腫について姉にLINEで相談するスマホの手元

そう思って、

姉にLINEしました。

「お姉ちゃんの筋腫って、

どのくらいの大きさだった?」

でも、

姉もずいぶん前のことなので、

覚えていない(笑)

「たしか鶏卵ぐらい?」

と返ってきたけれど、

それって筋腫じゃなくて、

子宮の大きさの話じゃない?

そんなことを思いながら(笑)

その日にあった出来事を、

姉に話しました。

「ここまで大きいと、

全摘する人が多いって言われた。」

すると姉から、

「閉経すると筋腫の成長は止まるっていうしね。」

そんな言葉が返ってきました。

その時、

私は47歳。

なんとか閉経まで、経過観察で逃げ切れないかな。

そんな気持ちが、

少し芽生えました。

自分がどうしたいのか、まだ分からなかった

すぐに答えが出たわけではありません。

筋腫だけ取る方法があるのか。

そもそも私の筋腫は、

手術が必要なのか。

経過観察はできないのか。

閉経まで待つことはできないのか。

調べれば調べるほど、

分からないことも増えていきました。

そして、

自分が本当はどうしたいのかも、

まだよく分からない。

子宮を残したいのか。

手術が怖いのか。

何もしないで済む方法を探したいのか。

自分でも、

はっきり言葉にできませんでした。

でも今なら思います。

そんな時、

無理に答えを出そうとしなくても、

よかったのかもしれません。

もちろん、

当時の私に、

「分からなくてもいいんだよ」

と言ったとしても、

きっと、

「そんなの無理」

と思ったと思います。

これからどうするかを、

決めなければいけない気がしていたから。

でも、

「今はまだ分からない。」

そう認めることなら、

できたのかもしれません。

分からない自分を責めなくていい。

すぐに決められない自分を、

急かさなくていい。

今すぐ、

全部の答えを出さなくてもいい。

自分に、

少しだけ時間をあげる。

それだけでも、

ほんの少し、

気持ちが落ち着くことがあるのかもしれません。

あの頃の私も、

すぐに答えを出せたわけではありませんでした。

「なんで?」

という気持ちから始まって、

調べて、

人に聞いて、

また考えて。

そうするうちに、

少しずつ、

自分の気持ちが見えてきました。

あの時、

私が本当に探していたのは、

「子宮全摘」という言葉の答えだけでは

なかったのだと思います。

私は、これからどうしたいんだろう。

その答えを、

少しずつ探していたんだと思います。

そして次は、

その気持ちを抱えたまま、

次の病院へ向かうことになります。

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