子宮筋腫のMRI結果、予想以上に大きかった粘膜下筋腫

MRIを撮った1週間後、結果を見ながら

今後の治療について話す診察がありました。

第13話では、その診察までの間に、

「私はどうしたいんだろう」

と、自分の気持ちを整理していました。

手術をするという決心は、まだついていません。

でも、自分の身体のことだから、

医師に言われたことを

ただ聞いているだけではなく、

自分なりに考えて

希望を伝えられるようにしておきたい。

できれば私は、まずは経過観察したい。

そして、MRIを撮る前から私は

「粘膜下筋腫」という言葉を

調べるようになっていました。

最初の診察で、医師から

「子宮の内側に筋腫がある」と

聞いていたからです。

「内側って、どういうこと?」

そこから調べていくうちに、

子宮筋腫にはできる場所によって

種類があることを知りました。

そして、私の筋腫は

「粘膜下筋腫」なのかもしれない。

MRIを撮れば、もっと詳しいことが分かる。

そう思っていました。

子宮筋腫の種類について

詳しくはこちら(日本産科婦人科学会)

なんで、よりによって私が?

子宮筋腫がある人は、私の身近にもいました。

姉もそうですし、

親友も「筋腫がある」と聞いたことがあります。

でも、姉は手術後に再発した筋腫があるものの、

特に悪さをしているわけではありませんでした。

親友も、少し不正出血があって

病院を受診したけれど、

大きな問題にはならなかったと聞いていました。

私の周りにいる人たちは、

筋腫があっても、

私のように、過多月経や貧血で

悩んでいるわけではない。

なのに、私はどうしてこんなに出血が多いんだろう。

検索して調べれば調べるほど、

「なんで、よりによって私が?」

という気持ちが出てきました。

筋腫があること自体ではなく、

「なんで一般的な筋層内筋腫じゃないの?」

という、

ちょっと矛盾したような考えにまで

到達していました。

筋腫があることはもう分かっている。

「あるなら、せめて筋層内であってほしかった」

と思っていたんです。

粘膜下筋腫のほうが

割合として少ないと知れば知るほど、

「なんで私はそっちなの?」

と思いました。

MRIで「小さかったら」と願っていた

MRIを受ける前の私は、

「エコーより小さかったらいいな」と

ずっと考えていました。

エコーでは「5cmくらい」と

言われていました。

だから、

「MRIで測ったら、思っていたより小さかった」

となったらいいな、と思っていました。

もし小さかったら。

もし、内側に飛び出している部分が少なかったら。

もし、ほとんど筋層内で、

少しだけ内側に出ているくらいだったら。

今の過多月経は、

更年期の影響が大きいのかもしれない。

そういうことだったらいい。

自分の筋腫が、

ものすごく「悪さをしている筋腫」

じゃなかったらいい。

そんなふうに、

自分にとって都合のいい可能性を探していました。

反対に、

「問題になっている筋腫は1つだけではなく、

実はほかにも悪さをしている筋腫が

MRIで発覚したら嫌だな」

と、最悪なパターンも想像していました。

とにかく、

手術一択しかないような状況ではないことを、

願うばかりでした。

MRIの結果は、やっぱり粘膜下筋腫

子宮筋腫のMRI結果を見ながら医師の説明を聞く様子

MRIの画像を見ながら説明してもらいました。

正直、画像を見てもよく分かりません。

今でも、説明してもらったことを

全部理解できているわけではありません。

でも、見た感じ、

「これが問題の筋腫かな?」と、

思ったものが、間違っていなければ、

「デッ、デカくない!?」

これが第一印象でした。

医師からは、

「MRIの結果は、やはり粘膜下筋腫でした」

という説明があり、

子宮の後壁から

内側に向かって飛び出しているタイプ。

そして、

「これは出血が増えて当然かな、と見てとれる筋腫でした」

という説明も受けました。

大きさは、エコーで

「5cmくらい」と聞いていました。

でも、MRIでは長いところで6.5cmほど。

思っていたより、大きかった。

やっぱりショックでした。

それでも私は、

自分を安心させる材料を探し続けました。

粘膜下筋腫の場合、

2〜3cmくらいの大きさでも

過多月経になる人がいる。

だったら、

私の筋腫は大きいけれど、

大きさの割にはまだマシなのかもしれない。

とはいっても、

ヘモグロビン5.8まで下がっていたので、

決して「まだマシ」と言える状態ではありません。

それでも、

「これ以上大きくなってから気づいていたら、

もっと大変なことになっていたのかも」

と、少し前向きに考え始めてもいました。

「子宮鏡下手術はできますか?」

粘膜下筋腫について調べていた時に知ったのが、

子宮鏡下手術でした。

粘膜下筋腫の場合、

条件によっては、

膣から筋腫だけを取り除く方法がある。

そこで、

MRIの結果を聞く診察では、

自分から聞こうと思っていました。

「私の筋腫は、子宮鏡下手術で取れますか?」

医師に聞くと、

「子宮鏡下手術で取れるのは、

3cm以下で、

なおかつ内側に50%以上

突出していることが条件になります」

という説明でした。

その瞬間、

「ああ……まず、大きさからして無理だな」

と思いました。

私の筋腫は、大きいところで6.5cmほど。

その時点で、子宮鏡下手術は

難しいんだと理解しました。

今振り返ると、

「じゃあ、私の筋腫は

内側にどのくらい飛び出しているんですか?」

ということまで聞けばよかったと思います。

そのときは聞けませんでした。

思ったより筋腫が大きかったことに

動揺していたのかもしれません。

「大きさからして無理なら、聞いても仕方ない」

と、どこかで諦めていたのかもしれません。

筋腫だけ取るにもリスクがある

子宮鏡下で取れないなら、

筋腫だけを取ることはできないのか。

医師からは、筋腫だけを取る場合でも、

ホルモン治療で筋腫を小さくしたうえで、

腹腔鏡で摘出する方法があると説明されました。

ただし、筋腫だけを取る場合には、

子宮に穴が開いてしまう

「穿孔」というリスクもないわけではない。

その場合には、開腹手術になる可能性もある。

さらに、子宮全摘する手術より、

出血もかなり多くなることがある。

そういったリスクもあるため、

「筋腫だけを取るより、子宮全摘を選ぶ人が多い」

という説明を受けました。

このとき初めて、

「筋腫だけを取る」という方法にも、

万が一のリスクや、

実際に手術してみないと

事前には分からない事情があるんだ。

少しだけ、

医師が全摘を勧める理由が見えてきました。

でも。

だからといって、

「じゃあ、子宮全摘でいいです」

とは、もちろん思えませんでした。

「本当に無理なの?」と検索した

粘膜下筋腫の治療方法について調べたことをメモする様子

子宮鏡下手術は難しい。

そう説明されたあとも、

私は検索を続けました。

「6cm」

「粘膜下筋腫」

「子宮鏡」

そんな言葉を組み合わせて、調べました。

すると、3cmを超える粘膜下筋腫でも、

子宮鏡下手術を

積極的にやっている病院が存在することを

知りました。

もちろん、だからといって私の筋腫が、

実際に治療できると分かったわけではありません。

でも、

「絶対に無理、

というわけではないのかもしれない」

と、わずかな希望が出てきました。

以前、子宮頸がん検診でひっかかり、

子宮鏡検査を受けたことがあります。

そのときにお世話になった先生のことも

思い出しました。

「あの先生なら?」

「あの病院なら?」

そんなことまで考えて、検索しました。

まだ、手術を前向きに考えていたわけではありません。

ただ、

「医師に言われた通りにするしか方法はないの?」

という気持ちが強かったんだと思います。

2泊3日ならいけるかも

そして、子宮鏡下手術について調べているうちに、

もう一つ気になったことがありました。

入院期間です。

子宮鏡は、膣から入っていく手術。

それなら、

腹腔鏡や開腹よりも

入院期間が短くなるのではないか。

調べてみると、

2泊3日くらいで行われているケースが

多いことを知りました。

頭の中で、現実的なシミュレーションが

始まりました。

2泊3日なら。

食事は作り置きして冷凍しておけばいい。

1回くらい外食してもらってもいい。

夫には2日間早退してもらえば、

なんとかなるかもしれない。

「これならいける、かも?」

そう思いました。

手術を受けたいと思ったわけではありません。

でも、

「もし手術をするなら」

ということを、

この時初めて具体的に考えた瞬間だったと思います。

私が探していたこと

振り返ってみると、

私はこの頃、

いろいろな可能性を探していました。

もし筋腫が小さくなったら?

たまたま更年期と重なっていただけで、

出血が少しずつ落ち着いてきたとしたら?

他の病院に転院したら?

セカンドオピニオンで相談してみる?

筋腫だけを摘出する手術をするとしたら?

そして、もし手術をすることになったとしても、

家族や生活への負担を

できるだけ小さくできる方法はないのか。

そんなことを、一つずつ探していました。

今思えば、

私は「手術をする方法」を探していたというより、

「自分が納得できる方法」を

探していたんだと思います。

「自分の身体のことだから、自分で決めていい」

そう思えるようになったからこそ、

「医師に言われた選択肢の中から選ぶ」のではなく、

自分が納得できる可能性を、

できるだけ探してみよう。

そう思うようになっていました。

その方法も、

「できるだけ身体への負担が少ないもの」

を求めて。

このあとも私は、

まだいろいろな可能性を探していくことになります。

おすすめの記事