
重度の貧血が見つかり、
鉄剤の点滴を受けても、
生理の出血は
なかなか落ち着きませんでした。
重度の貧血が見つかり、
フェインジェクトを3回受けた時の変化については、
こちらに書いています。
終わるはずの日を過ぎても、
なんとなく続く。
以前よりも、
サラサラした出血が
増えている気がする。
「あれ?」
「やっぱり、おかしいかもしれない。」
そんなふうに思うようになって、
私は婦人科へ行くことにしました。
その時、頭の中に浮かんだのは、
以前言われたあの言葉でした。
「子宮筋腫がありますね。」
あの日は、それで安心できた

子宮筋腫があると初めて知ったのは、
43歳の時でした。
妊娠して、経過を診てもらっていた時のことです。
「小さな筋腫がありますね。」
そう言われた時は、
正直、少しショックでした。
でも当時の私は、
高齢で授かった妊娠のことしか
頭にありませんでした。
「今回の妊娠には影響なさそうですよ。」
そう言ってもらえたことが、
何よりも安心でした。
筋腫があることより、
妊娠を無事に続けられること。
私にとっては、それが一番大切でした。
だから、
子宮筋腫があることは知っていたけれど、
妊娠が終わり、
日常が戻るにつれて、
その存在も少しずつ遠くなっていきました。
忘れていたわけではありません。
でも、積極的に調べることも、
経過を診てもらうこともなくなっていました。
どこかで、
見ないようにしていたのかもしれません。
「やっぱりおかしい」と思った
そして数年後。
生理が長引くようになりました。
昔の私なら、
「年齢のせいかな。」
「更年期だからかな。」
そんなふうに思っていたと思います。
実際、最初はそう思っていました。
でも、
終わるはずの日を過ぎても続く出血。
以前とは少し違う、サラサラした出血。
そして、重度の貧血。
「もしかして、筋腫が関係しているのかな。」
そう思いました。
それまで、
どこか遠くにあった子宮筋腫が、
急に自分の生活とつながった気がしました。
それと同時に、
「このまま出血が続いたら、
またヘモグロビンが下がるんじゃないか。」
そんな不安もありました。
せっかく点滴で少しずつ回復してきたのに、
また貧血がひどくなったらどうしよう。
素人ながらに、
このままではいけない気がしていました。
「やっぱり、婦人科へ行こう。」
そう思いました。
生理の変化に違和感を覚え、
更年期や年齢のせいだと
思いたかった頃のことは、こちらに書いています。
婦人科なら、どこでも同じだと思っていた
子宮筋腫が見つかった時に通っていたのは、
産科もある産婦人科でした。
でも、
今回そこへ行くことには、
なぜか少し気が引けました。
産婦人科には、
これから赤ちゃんを迎える人たちがいる。
ハッピーな気持ちで
通っている妊婦さんたちの中に、
婦人科の悩みを抱えた自分が行くことに、
私は少し抵抗がありました。
もちろん、
そんなことを気にする必要は
ないのかもしれません。
でも、その時の私は、
なんとなくイヤだったんです。
それなら、
総合病院の婦人科へ行こう。
貧血もあるし、
もし何か治療が必要になっても、
総合病院ならそのまま診てもらえるかもしれない。
わざわざ転院することにもならないだろう。
そんなふうに考えて、
私は近くの総合病院の婦人科を選びました。
総合病院なら安心だと思っていた
ところがそこで、
自分が思っていたよりも
大きな筋腫が見つかりました。
エコーを見た先生から、
「子宮の内側に
5cmくらいの子宮筋腫があります。」
と言われました。
5cm。
大きいのか、小さいのか。
その時の私には、
まだよく分かりませんでした。
でも、そのあとに続いた言葉に、
頭が真っ白になりました。
「ここまで大きいと、
子宮全摘される方が多いです。」
……え?
その言葉を聞いた時、
頭が追いつきませんでした。
婦人科を受診したばかりなのに。
まだ、
これからどんな治療をするのかも分からない。
それなのに、
いきなり「子宮全摘」という言葉が出てきた。
私は、ただ生理がおかしいと思って、
婦人科へ来ただけだったのに。
急に、
子宮を取るかもしれないという話が
目の前に現れました。
転院しないために選んだのに
さらに、
先生からは転院の話が出ました。
「転院先は、どこか希望がありますか?」
近い病院がいいですか。
どのあたりまでなら通えますか。
いくつか聞かれました。
急に全摘や転院の話になって、
正直、
冷静に考えられていたわけではありません。
総合病院なら、
ここで診てもらえると思って来たのに。
結局、また別の病院へ行くことになるんだ。
そんな気持ちもありました。
その日は、
子宮がん検診もしましょうと言われました。
でも、
このあと転院することが決まっているなら、
この検査は必要だったのかな。
後から、
そんなモヤモヤも残りました。
今振り返ると、
私が最初に選んだ総合病院の婦人科は、
健康診断や人間ドックでの婦人科検診など、
「検査」を担う役割が大きかったのかもしれません。
あの時の私は、総合病院なら、
どこも同じように
子宮筋腫の治療までしてくれるものだと
思っていました。
でも、病院によって役割は違う。
そんな当たり前のことを、
私はその時、初めて知りました。
それでも、一つだけ伝えたこと
「転院先は、どこか希望がありますか?」
そう聞かれた時、
近いところがいいですか。
どのあたりまでなら通えますか。
物理的なことも、いろいろ聞かれました。
急に全摘や転院の話になって、
正直、
頭の中は整理できていませんでした。
それでも、
一つだけすぐに伝えたことがありました。
「子宮を残したいです。」
そして、
もし手術をすることになったとしても、
できれば開腹ではなく、
腹腔鏡手術を積極的に行っている病院がいい。
それが、
その時の私の、精一杯の希望でした。
すると先生は、
その条件に合う病院を一つ挙げてくれました。
私はそのまま、
その病院へ紹介状を書いてもらうことになりました。
こうして、
子宮筋腫と本格的に向き合うための、
次の病院が決まりました。
でも、その時の私はまだ知りませんでした。
この転院先を選んだことが、
この先の私の治療を、
大きく左右することになるとは。

子宮全摘と言われたこのあとのお話は
こちらに書いています。




