
MRIをとることになりました。
次の診察では、MRIの結果を見ながら、
今後の治療について話すことになります。
そう思ったら、
「ちゃんと自分の希望を
言えるようにしておかなきゃ」
と思うようになりました。
これまでの診察では、
先生から言われたことを聞くので
精一杯でした。
「子宮全摘」という言葉に動揺して、
「なんで?」と検索して、
自分でもよく分からないまま、
ただ情報を集めていました。
その時のことはこちらの記事に書いています
でも、次は違う。
私はどうしたいんだろう。
それを、自分なりに整理しておきたかったんです。
MRIは、やっぱり憂鬱

私は狭いところが苦手です。
MRIを受けるのは、
人生でたぶん3回目か4回目くらい。
あの筒状の
MRI検査機の中に入っていく瞬間が、
本当に苦手。
中に入ってから目を開けると、
たぶん過呼吸気味になってしまう気がして、
毎回、「絶対に目を開けない」
と決めています。
目をつぶったまま、
「早く終わって~」
と思いながら、じっと耐えます。
今回も同じようにして乗り切りました。
検査の前、
私より先にMRIを受けていた人が、
放射線技師さんに、
「これから診察ですよね?では〇〇へ……」
みたいなことを言っているのが聞こえました。
それを聞いて、
「あぁ、この人はこのあと診察なんだ」
と思いました。
そして、
「私も今日診察だったら、1回で済んだのにな」
なんて、ものすごく現実的なことを
考えていました(笑)。
私のMRIと診察は、別の日でした。
MRIはパートが休みの日に入れて、
診察の日はパートを休みました。
結果を聞く診察は、MRIから10日ほど先でした。
結果待ちの10日間

10日間。
何をしていたかというと、
やっぱり私は検索していました。
子宮筋腫のこと。
子宮全摘のこと。
ホルモン治療のこと。
いろいろ調べていました。
でも、この頃の検索には、
今までとは少し違うところがありました。
最初は、
「なんで子宮全摘なの?」
でした。
でも、だんだん、
「私はどうしたいんだろう?」
これを導き出すための検索を
していました。
「選ばなきゃ」と思っていた
当時の私は、心のどこかで、
「先生が説明してくれた治療法の中から、
どれかを選ばなきゃいけない」
と思っていました。
MRIの前の診察で先生から聞いたことは
こちらの記事に書いています。
先生から聞いたのは、
子宮全摘
筋腫だけを取る方法
ホルモン治療
でした。
その中に、
「とりあえず経過観察をする」
という選択肢が、入っていませんでした。
だから、
「経過観察したいと思ってもいいのかな?」
と、思っていました。
自分で決めていい
いろいろな情報を検索しているうちに、
少しずつ考え方が変わっていきました。
数は多くなかったけれど、
「子宮全摘はしないほうがいい」
という意見や、その理由。
「子宮筋腫は、
必ずしも取らなければいけないものではない」
という考え方。
そういうものも見つけました。
それを読んで、
「なるほど。そういう考え方もあるよな」
と思いました。
別に、その人の意見を
そのまま信じたわけではありません。
でも、
「先生が提示した選択肢から
選ばなければいけない」
と思い込んでいた私にとっては、
「こういう考え方もある」
と知ることが、
少し冷静になるきっかけになりました。
そして、だんだん、
「自分の身体のことなんだから、
自分で決めていいんだ」
と思えるようになっていきました。
次の診察で伝えたいこと
その頃、自分の中で考えていたのは、
「まずは経過観察したい」
ということでした。
手術するという決心は、
つきませんでした。
ホルモン治療を始めて、
生理を止めるということにも、
すぐには気持ちが向きませんでした。
私の一番の問題は、過多月経でした。
また貧血になってしまうことは避けたい。
でも、
そのために、いきなり手術をする。
いきなりホルモン治療を始める。
ということにも、抵抗がありました。
できるだけ身体への負担を避けたい。
それに、私はもう47歳。
閉経まで、あと数年かもしれません。
もちろん、過多月経の大きな原因は
子宮筋腫だと思います。
でも、年齢や更年期など、
ほかの要素もあるかもしれない。
これから先、自分の身体が
どう変化していくのかは、誰にも分かりません。
だったら、まずは少し時間を置いてみても
いいんじゃないか。
そう思うようになりました。
次の診察では、
「経過観察したいです」
「手術するという決心がつきません」
「自分の身体のことなので、
まずは食生活や生活習慣の見直しなど、
自分ができることを試してみて、
それからもう一度考えてみたいです」
そんなふうに伝えようと思っていました。
家族のことを先に考えていた

子宮筋腫の治療で手術
ということになった時、
入院するなら、何日くらい?
その間、子どもはどうする?
家のことは?仕事は?
そんなことを、
考えていました。
もちろん、それは必要なことです。
家族がいるのだから、
当然考えることでもあります。
でも、ふと気づきました。
私の身体のことを決める場面なのに、
私は自分の身体や自分の気持ちより先に、
別のことを考えて判断しようとしている。
「私、自分のことを後回しにしてる?」
って思いました。
そう気づいたからといって
すぐに答えが出たわけではありません。
でも、
「一番は、私どうしたい?」
ということを、
ちゃんと考えてみようと思いました。
一人では決められない
そして、もう一つ強く思っていたことがあります。
誰かと話したい。
同じような状況の人と、とにかく話したかった。
最終的には、自分がどうしたいのかを自分で決める。
それは頭では分かっていました。
でも、
重すぎました。
子宮を残すのか。
手術するのか。
経過観察するのか。
自分一人で決めるのが怖かった。
もちろん、夫にも相談しました。
親身になって話を聞いてくれるし、
アドバイスもくれます。
それでも、どこかで、
「同じ悩みを持つ人と話したい」
という気持ちもありました。
だから、
「同じような人はいないかな」
とひたすら検索しました。
私が探していたもの
同じくらいの年齢で、
閉経まで経過観察した人。
私のような筋腫の人。
過多月経に悩んでいた人。
そんな人の体験談を探しました。
検索するといろいろな体験談が出てきます。
子宮全摘をして、
「手術してよかった」
「もっと早く決断すればよかった」
と、前向きに書いている人もいました。
それは、その人にとっては
本当のことなんだと思います。
でも、私が知りたかったのは、
まだ決めていない人。
経過観察を選んだ人。
閉経まで待った人。
そして、
もし経過観察をして後悔した人がいるなら、
その人の話も聞きたかった。
成功した話だけじゃなくて、
「あの時こう決めたけど、こうだった」
という話を、全部聞きたかった。
それを聞いた上で、
自分で決めたかった。
背中を押してほしかった
今振り返ると、
誰かの経験を聞いて
参考にして、
自分で決めたかった。
そして
私の決断を何であれ否定せず、
「それでいいと思うよ」
と背中を押してくれる存在がほしかった。
「手術を選んだら、それでいい」
「経過観察を選んでも、それでいい」
「やっぱり途中で考えが変わっても、それでいい」
そんなふうに言ってくれる人がいたら、
どれだけ心強かっただろう。
この頃の私は、
何を選んだとしても後悔するような気がして
どうしたらいいのかわからなくなっていました。
でも、少なくとも一つだけは、
はっきりしていました。
子宮は残したい。
そこだけは、揺らぎませんでした。
そして私は、MRIの結果を聞く診察の日を待っていました。



